手持ちの黒インクを比較してみた話 [インク]
最近、万年筆のお話しが続いていたので。
ネットを徘徊していると、インクの色比較をなさっているところを見かけます。また、耐水性テストや耐光性テストなんかもなさっているところもあります。そんなところに触発されたわけですが、手持ちの黒インクの色を比べてみました。
今回使用した紙は、ブロックロディア №8です。
書いていますが、一応使ったペンなども一緒に
極黒 (カートリッジ):セーラー プロフィットFL(F)
竹炭 :パイロット カスタム一位の木(F)
パイロットブラック(カートリッジ):パイロット キャップレス(F)
エーデルシュタインオニキス :デルタ マリナ・グランデ(F)
アウロラブラック :プラチナ #3776センチュリー(SF)
カーボンインク(カートリッジ) :プラチナ プレピー(03)
ミステリーブラック :ペリカン ペリカノジュニア(A)に付けペンで
エーデルシュタインタンザナイト :ペリカン M400(EF)
という感じです。ただ、写真撮影だとインクの色は分かるけど、端の方はピンぼけするな、ということで
スキャナ取り込み。ただ、こっちはインクの色が怪しいような(^^ゞ
一応、塗りつぶしたところは重ね塗りにならないようにしたつもりです。
印象としては、モンブランのミステリーブラックがいちばん真っ黒、という感じでした。真っ黒、というか、純粋にインクが濃いというか。ペリカノに付けペンで書いたので、インクがどばどば出たせいかもしれませんが。その分、派手に裏に抜けてくれるから、使わなくなったんだったんでした。
極黒とカーボンインクは、顔料インクで黒さも売りにしていたような気がしますが、アウロラやオニキスの方が黒い気がします。
竹炭に関しては、まさに炭色という感じ(今更)かなり好みです。どことなく白さも感じさせてくれるというか。普段、ペン習字の練習に使っているのですが、こうして使ってみるとかなり面白いと思いました。
パイロットの黒は、キャップレスで使うために使っていますが。色が若干薄い気がしますが、許容範囲でしょう(’-’*) フフ
この中だとオニキスが一番好みに色です。私は。
さて、問題は耐水性。時々、耐水性のインクで書かないといけない書類があるため、個人的にどうしても気になる項目です。普段は、極黒を入れた万年筆で書いています。今回、マリナ・グランデを購入する際、耐水性あり、ということでオニキスも頂いたわけですが(某所では顔料インクとされていました)。実際に試してみると如何に、ということで実験です。
この紙を書いて3日くらい放置。その後、水の中に紙を投入。心の中で10秒ほど数えてから紙を自らすくい上げて、ティッシュでふいた上で乾かしてみました。
↑α33で撮影しました。極黒とカーボンインクはさすがと言うべきか、びくともしていません。そのほかは結構色が流れている印象です。とはいえ、見えなくなる、と言うほどではないですね。
期待のオニキスは、薄くなっていますが検討している印象です。ところにより、黒いところが残っているのは、極黒、カーボンを除いたらオニキスだけです。
意外と検討しているのが、アウロラかな。薄くなっていますが、線は残っています。さすがは黒さが自慢だけあって、多少黒が抜けてもまだ残る、という所でしょうか。
竹炭とパイロットブラックはかなり流れています。それでも、完全に消えていないのは嬉しいところです。
いちばん派手に色が流れたのは、ミステリーブラック。と言うか、黒みが消えて赤みがかなり強くなっているような。さらに、「ク」の文字はかなり消えかかっています。
タンザナイトは、やはり耐水性が結構ありますね。とはいえ、結構黒みが抜けて、青が強くなっていますが。これはこれで、良い色の気が(’-’*) フフ
結果を見る限り、保存文書には顔料で耐水性を謳っている極黒、またはカーボンインクを使うのがやはり良いようです。そして、この二つを比較すると、藁半紙に使っても裏抜けしない上に、速乾性にも優れた極黒が使いやすいようです。
また、結果だけ見たらオニキスも問題なさそうな気がします。アウロラまでは許容範囲かな?と個人的に思いますが、まぁこればかりは個人で決められることではありませんね。
個人的には、極黒をメインにしつつ、オニキスも積極的に使っていきたいところです。
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