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セーラー万年筆 ストーリア Fire(RED) [インク]

サボりまくっていたため、久しぶりの更新となります。

さて、2015年4月上旬にセーラー万年筆から新しい顔料インク「ストーリア」が発売になりました。仕事で使うのに、青と赤の顔料があるといいなぁ、と考えていた私にはドンピシャな話題。早速購入してみました。

 

 パッケージ  

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可愛いパッケージに入っています。女性に売り込むことを意識しているのでしょうか。購入する際、女性の店員さんが「可愛いですよね」と言っていたので、ある程度は狙い通りかも知れません。

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Fire(赤)

 

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Night(青)

 

Night(青)の方は散々ネットで上がっていると思うので、今回はFire(赤)を紹介します。

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蓋にはRED。親切なんだろうけど、何だかなぁ。

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ビンは磨りガラスのようになっています。この辺もなかなか可愛いですね。

 

 書いてみた(パソコン環境によるため、色は正確なものではありません) 

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書いてみました。

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複合機のスキャナで取り込んだもの。散々言われていることではあるのですが、やはり乾くと色あせた感じになるのが残念かなぁ、と思います。ペンの安全性に対するトレードオフなのでしょうか。私は保存性を求めて購入したので、あまり気にしませんが、鮮やかな発色を求めて購入するとがっかりするかも知れません。

 

 色比較  

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手持ちの赤系統のインクの比較です。右から、セーラー・Fire(顔料)、プラチナ・ローズレッド(顔料)、モンブラン・ピンク(染料)、パイロット・夕焼け(染料)です。

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スキャナで。書いたのは、MDペーパーです。こうして見ると、夕焼けは黄色系でした。

ローズレッドは付けペンで書いたのですが、どうも前のインク(ロイヤルブルー)が残っていたようで、結構色が濁ってしまいました。ただ、こうして比較すると、赤インクだとローズレッドの方が鮮やかかも知れません。

 

 耐水性テスト  

さて、耐水性も確かめてみました。書いて30分くらい置いて、水の上に30分程度浮かべてみました。 

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Nightの方はおまけです。

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染料の方はすっかり消えてしまっているのに対して、顔料はしっかり残っています。耐水性は問題なさそうですので、私の目的には合格です。後は、つまらないか心配になるところですが、そちらは暫く使ってみて確かめようと思います。

どうでも良いことですが、プラチナの方も一緒に混じっていたロイヤルブルーが消えて、ローズレッドの元の色が出ることになりました。棚からぼた餅ですね。

その上で色を比較すると、やはりプラチナのローズレッドの方が色が鮮やかな印象です。

 

 耐水性テストについて  

最後に。耐水性テストについては、水を垂らした方がいいのでは、とかコーヒーやお茶をかけたりした方がいいのでは、という意見があるかもしれません。私が水に30分浮かべるという方法をとったのは、長崎大水害の教訓があるからです。

長崎大水害の時は市役所などから資料が水に流され、しばらくの間水に漂うことになりました。そして、水害が一段落し、散らばった資料を回収してみたところ、万年筆で書かれていた文字は綺麗に消えてしまっていた、ということがあったと言うことです。3日くらい水にさらされていた、という話だったと思います(うろ覚え)

ですので、最悪の事態を想定して、今回はこのような方法にしました。  


夜色のインクの比較(月夜、Twilight、タンザナイト。とおまけ) [インク]

ふと、夜色のインクの色がどんな感じで違うのか、と気になって、今回比較してみました。

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Epson複合機 EP801Aでスキャン。

比較したインクは、

月夜(パイロット色彩雫)
Twilight(ダイアミン)
タンザナイト(ペリカン エーデルシュタイン)

おまけとして

青墨(セーラー)←月夜と似ていると言われるので
ブルーブラック(ヤードオレッド)←ただ単純に最近入れてみたので

というラインナップです。使用した紙は、パイロットの万年筆用箋。ペンクリニックの時に1万円以上のパイロット製品購入でもらえる奴です。

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こちらはα33で撮影したもの。

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月夜は、三色の中で一番明るいですね。そして、一番緑を強く感じます。適度な明るさは落ち着きを感じて美しく思います。今回数えてみたら、今3本の万年筆に入っていました(’-’*) フフ 好きなインクです。

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Twilightは、月夜と系統は同じですが、こちらの方がより暗い印象です。深夜、という感じでしょうか。こちらもキレイな色です。月夜は色が好きだけどちょっと明るすぎるかな、と言うときによい候補だと思います。問題は、手に入りにくいところでしょうか。現在は海外からの購入しか方法はないと思います。80mlで£5.65(26日のレートで約865円)と結構お得なのです。

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タンザナイトは青が強い印象です。ブラックブルーはダテではないと言うべきでしょうか。個人的に、明け方をイメージする色です。3色だと一番落ち着いて感じます。

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青墨ですが、月夜と似ていると言われますけど、比べてみると青墨の方が春香に明るいですね。それ故に、青墨は青だと言われるのでしょう。私もブルーブラックと言うよりブルーというイメージで使っています。時間帯で言うと、宵の口という所でしょうか。月夜より明るい色を希望する場合や、月夜は好きだけど耐水性が、と言うときにいいかと思います。

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最後にヤードオレッドのブルーブラック。好きだけど入れる万年筆がなかったので、使用機会がなかったのですが、最近M400に入れてみたので入れてみました。

青墨に似ているけど、こちらの方が薄いというか暗いというか。薄いのは、M400を洗ったときの水が残っていた影響だと思います。キレイな色だと思いますし、好きなインクです。ただ、ダイアミンほどではないものの入手がなかなか難しいのと28.4mlで1575円という定価がネックですね。

 

こうして比較してみると、ブルーブラックの系統と言うことで印象は似ていますが、その中でもそれぞれ個性があって面白いと感じました。こうやって自分の好きなインクを探していくことは楽しいですが、こうやって自分の好みのインクを求めて、インク沼にはまり込んでしまうのが、万年筆の罠ですね(’-’*) フフ

この中だと、大橋堂に入っている青墨とM800に入っているタンザナイトの使用頻度が高いです。月夜は912WA、サファリ、プロギアスリムに入っているのに、使用頻度ががくっと下がるという(^^ゞ 今Twilightが入っている万年筆がないのですが、どれかに入れたいなぁ、と思う結果でした。

ただ、BBだとサリックスやバーディグリーズも使いたいという思いがあります。使用頻度を考えるとこれ以上入れても、と言う面もありなかなか歯がゆいです。悩みはつきません(^_^;)


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ヤード・オ・レッド ブルー [インク]

インクでは以前ダイアミンのVERMILIONをご紹介しましたが、その時一緒に購入していたインクです。ヤードオレッドのブルー。

私のヤードオレッドの印象としては、殆ど巨大掲示板情報になるのですが「軸が豪華」「ペンシルがいい」「ボールペンや万年筆はイマイチだけど、ボールペンの青の発色がいい」ということでした。これもかなり前の認識なんですが。

いつかは手に入れた一品であるのですが、高価なためなかなか手が出ず。とりあえず良い色と評判の良いブルーブラックのインクを買ったりしていたのですが、今回ブルーに手を出してみました。

日本で購入すると1575円(税込み)ですが、イギリスからの購入で4.35ポンド。この記事を書いている5月10日時点で1ポンド156円くらいみたいなので、約680円でしょうか。これくらいの値段で日本でも買えたら良いんですけどね('ー ' *) フフフのフ

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毎度α33で撮影して現像しているので色味は参考くらいでしょうか。毎度下手くそな字で申し訳ないです(^^ゞ

ブログなどを見ていると、「日本代表のユニフォームのような青」なんて言われることもあるヤードオレッドのブルーですが、確かに書いてみると「真っ青」という感じです。濁りのない青というと語弊があるかもしれませんが、そんな感じがしました。

ちなみに使用した紙はLIFEのWRITING PAPERです。

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とりあえず、今使っている青系のインクの比較。サリックスはBBですが(’-’*) 

ペリカンのロイヤルブルーは、ペリカノジュニアに突っ込んで放置しているもので書いたので、煮詰まっていると思います。でも、これくらいの色だとキレイですね。ちなみに、撮影の時に手が触れたのか、にじんでしまいました。

こうして見ると、それぞれが違うベクトルの色合いで面白いなぁ、と思いました。露草は薄いかなぁ、とも思いますがやはりキレイです。ピグメントブルーは方向性としてヤードのブルーに近い気がします。ただ、色が薄いでしょうか。極細で使っている影響もありそうですが。

通常使いにしたとき目に優しいのは露草かピグメントブルーかな、と言う気がします。

写真だと分かりづらいですが、サリックスはこうして比較するとBBだ実感できます。

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ちょっと色補正をしてみました。紙の色はこんな感じかな、と言う気がしますが、明るすぎましたね(^^ゞ

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今回は入れる万年筆がなかったのでペリカノジュニアに付けペンで書いたのですが、結構にじんでしまいました。前回洗ったときの水分が残っていたのかどうなのか。

評判どおりの美しい青で大満足です。とはいえ、入れる万年筆が決まっていないのでしばらくはお蔵入りしそうです……。セーラーのラムネブルーが空いているのでそれに入れようかなぁ、とは思っていますがどうなるか。使っていないインクも増えていますし、悩ましいところです。

しかし、もっともっと字の練習しないと。せめて真っ直ぐ書けるように(’-’*)


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Diamine VERMILION [インク]

赤インクというと、ペン芯が染まる、と言う欠点があります。それでも、万年筆を仕事でも使いたい。仕事で使う赤も万年筆で使おう、という感じで使っています。

これまでは、プラチナのローズレッドを使用していたのですが、別のインクを試してみたい、と思い海外通販してみました。

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DiamineのVERMILIONです。The Writing Deskに注文して1週間程度で届きました。10日は経たなかったくらいですかね。それくらいとは聞いていましたが、結構早かったです。

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サイズは80ml。このサイズしかなかったために。公式サイトから注文すれば小さいのも買えたのかもしれませんが、他に頼みたいインクがあったので。しかし、これは使い切れない予感。瓶が大きくてどっしりしているので、文鎮代わりに良いかも、と思います。

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習字も多少たしなんでいたこともあり、色はVERMILION(朱色)にしました。海外の考える朱色ってどんな色だろう、と言う興味もありましたが。

上のはパイロットの万年筆用箋です。書いているときは「意外と朱色?」と思ったのですが、再び見てみると朱色と言うよりオレンジっぽい感じがします。オレンジっぽい朱色というか。

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ただ、カスタム92に入れるとインクがキレイだなぁ、と思いました。

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これではわかりにくいですが、ややオレンジ色のインクが透けて見えます。

他の紙でも書いてみました。

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満寿屋の原稿用紙。朱色と言われたら朱色かなぁ、と言う気がしますが第一印象はやっぱり「オレンジ?」

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LIFEのライティングペーパー。インクフローは普通でしょうか。乾きも普通。これは書いているときに手が当たって少し紙が汚れています。

暫く使ってみようと思いつつ。仕事で使う普通のコピー用紙に書いたときににじんだりしないかが少し気がかりです。


手持ちの黒インクを比較してみた話 [インク]

最近、万年筆のお話しが続いていたので。

ネットを徘徊していると、インクの色比較をなさっているところを見かけます。また、耐水性テストや耐光性テストなんかもなさっているところもあります。そんなところに触発されたわけですが、手持ちの黒インクの色を比べてみました。

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今回使用した紙は、ブロックロディア №8です。

書いていますが、一応使ったペンなども一緒に

極黒       (カートリッジ):セーラー  プロフィットFL(F)
竹炭               :パイロット カスタム一位の木(F)
パイロットブラック(カートリッジ):パイロット キャップレス(F)
エーデルシュタインオニキス    :デルタ   マリナ・グランデ(F)
アウロラブラック         :プラチナ  #3776センチュリー(SF)
カーボンインク(カートリッジ)  :プラチナ  プレピー(03)
ミステリーブラック        :ペリカン  ペリカノジュニア(A)に付けペンで
エーデルシュタインタンザナイト  :ペリカン  M400(EF)

という感じです。ただ、写真撮影だとインクの色は分かるけど、端の方はピンぼけするな、ということで

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スキャナ取り込み。ただ、こっちはインクの色が怪しいような(^^ゞ

一応、塗りつぶしたところは重ね塗りにならないようにしたつもりです。

印象としては、モンブランのミステリーブラックがいちばん真っ黒、という感じでした。真っ黒、というか、純粋にインクが濃いというか。ペリカノに付けペンで書いたので、インクがどばどば出たせいかもしれませんが。その分、派手に裏に抜けてくれるから、使わなくなったんだったんでした。

極黒とカーボンインクは、顔料インクで黒さも売りにしていたような気がしますが、アウロラやオニキスの方が黒い気がします。

竹炭に関しては、まさに炭色という感じ(今更)かなり好みです。どことなく白さも感じさせてくれるというか。普段、ペン習字の練習に使っているのですが、こうして使ってみるとかなり面白いと思いました。

パイロットの黒は、キャップレスで使うために使っていますが。色が若干薄い気がしますが、許容範囲でしょう(’-’*) フフ

この中だとオニキスが一番好みに色です。私は。

 

さて、問題は耐水性。時々、耐水性のインクで書かないといけない書類があるため、個人的にどうしても気になる項目です。普段は、極黒を入れた万年筆で書いています。今回、マリナ・グランデを購入する際、耐水性あり、ということでオニキスも頂いたわけですが(某所では顔料インクとされていました)。実際に試してみると如何に、ということで実験です。

この紙を書いて3日くらい放置。その後、水の中に紙を投入。心の中で10秒ほど数えてから紙を自らすくい上げて、ティッシュでふいた上で乾かしてみました。

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↑α33で撮影しました。極黒とカーボンインクはさすがと言うべきか、びくともしていません。そのほかは結構色が流れている印象です。とはいえ、見えなくなる、と言うほどではないですね。

期待のオニキスは、薄くなっていますが検討している印象です。ところにより、黒いところが残っているのは、極黒、カーボンを除いたらオニキスだけです。

意外と検討しているのが、アウロラかな。薄くなっていますが、線は残っています。さすがは黒さが自慢だけあって、多少黒が抜けてもまだ残る、という所でしょうか。

竹炭とパイロットブラックはかなり流れています。それでも、完全に消えていないのは嬉しいところです。

いちばん派手に色が流れたのは、ミステリーブラック。と言うか、黒みが消えて赤みがかなり強くなっているような。さらに、「ク」の文字はかなり消えかかっています。

タンザナイトは、やはり耐水性が結構ありますね。とはいえ、結構黒みが抜けて、青が強くなっていますが。これはこれで、良い色の気が(’-’*) フフ

結果を見る限り、保存文書には顔料で耐水性を謳っている極黒、またはカーボンインクを使うのがやはり良いようです。そして、この二つを比較すると、藁半紙に使っても裏抜けしない上に、速乾性にも優れた極黒が使いやすいようです。

また、結果だけ見たらオニキスも問題なさそうな気がします。アウロラまでは許容範囲かな?と個人的に思いますが、まぁこればかりは個人で決められることではありませんね。

個人的には、極黒をメインにしつつ、オニキスも積極的に使っていきたいところです。


色彩雫 2012年新色「竹炭」「深海」「天色」 [インク]

遂に発売された色彩雫の新色。今回の3色追加で全24色のラインナップになりました。ただ、今回の追加で色彩雫シリーズ新色は打ち止めらしいです。

そんな事情があってか、今回の新色は黒とブルーブラックというオーソドックスな色の追加だったように思います。その2色に爽やかな天色と、なかなか面白いラインナップだと思います。

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11月発売予定、ということでしたが、今日たまたま文房具屋さんに行ったら入荷されていることを発見。至急全色確保しました。ちなみに、一本は万年筆買ったら、サービスでもらえましたw結構高い万年筆だったので(^^ゞ 事前に色彩雫の新色がいつ入荷するか聞いていたのを覚えてくれていたみたいです。月に一回くらいその店に行ってますしねw

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そんなわけで、気づいたら色彩雫シリーズがこんなことにw24色中8色なので、1/3コンプリートですね。絶対に使い切れないw

そんなこんなで早速書いてみました。まずは「竹炭」(たけすみ)
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これ見る限り、普通の黒かなぁ、なんて思っていましたが。

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書いてみるとやっぱり普通の黒という印象です。パイロットのノーマル黒は使ったことないのですが、それよりは濃いのかな?

この写真を撮ったときは極黒が乾いていなかったので、蛍光灯で光っています。このとき見比べると、黒の印象は「カーボンインク>極黒>竹炭」という印象でしたが、乾いたのを見ると、「極黒>カーボン>竹炭」ですね。

改めて見てみると、竹炭は黒は黒でも独特の黒、という印象です。どう違うのかうまく説明できませんが。普段は極黒使っているので、使い分けると楽しいかもです。

最後に、それぞれにピントを合わせて。
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落書きw
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次に「深海」。これがなかなか興味深いインクでした。
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これを見る限り、青なんですよね。ブルーブラックではない。海の色かもしれませんが。
そんな事を考えつつ書いていたのですが。
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やっぱり書いてみても「青」。なので、そんな風に書いていたのですが。乾いたところの色がみるみる変わっていることに気づきました。

「あれ?青くない?」

急いで写真を撮ってみた次第ですが。「か」の三画目あたりが乾いていないところです。わかりにくいと思いますが、青なんです。ところが、乾いたところは青みが一気に抜けて暗い青になっていました。

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これも乾いていないところが光で覇者してわかりにくいですが。乾いたところは落ち着いた色になっています。

なるほど。はじめは海の表面のような青さ。それが時間が経つにつれて海の底のような暗い色に。まさに、潜っていくような印象。だからこそ、「深海」というインクの色なのか、と納得しました。

正直なところ、好き嫌いが分かれそうなインクかな、と思いました。変色マニアは大歓喜なほど色の変化が楽しめると思います。松露が好きな人などは気に入るかもしれません。しかも、わずかな時間で変色するのが楽しいです。乾いていくのを眺めるのが楽しそうなインクです。

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ブルーブラック比較。とりあえず、今使っている月夜と、今使ってないけど一番お気に入りのブルーブラックのヤードオレッドですが。よく考えたら、この2色とは全く系統の違う色でした。月夜もヤードのブルブラも緑を感じさせる色ですが、深海は本当に「黒い青」という感じ。ブルーブラックの名にふさわしいと思いました。

ラスト。「天色」(あまいろ)です。
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もともと万年筆にはまって間もないし、インクもそこまで使ったことがない(あんまり種類が売ってない)ので、このインクは初体験の色でした。印象としては、文字に書いているとおりですがwまさに天の色。澄み切った透明感のある青い空、という感じです。

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この前買った露草。露草はこんなに淡かったかなぁ?と思いつつ。露草は青だけど、天色は水色かな?ターコイズブルーは持っていませんが、こんな色なのかなぁ?と思った次第です。

今回は、中字の万年筆に入れたのですが、BBやCなんかの太字の万年筆に入れて、マーカー代わりに使ってみても面白いかもしれません。

最後に、裏移り実験。ココまでは、MDノートに書いてきましたが、MDペーパーは厚いので実験に不適、ということで、ダイスキンにご登場願いました。

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乾いた後に裏からすかしてみました。

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これを見る感じ、裏抜けは殆どしてないですね。「深海」の文字が重なったところが少し怪しいですが、まだ大丈夫でしょう。

と言うことで、3色購入してみたわけですが。どれも面白い色だと思います。24色あるので、色々楽しめるのがいいですね。改めて他にも挑戦してみたくなりました。

心配は、どれか廃番になるかもしれない、ということくらいでしょうか。とりあえず、今のところは月夜が残ってくれるなら問題ないし、月夜は残ると思いますが。そんな心配より、買ったインクを全部使い切れるかの心配をした方が良さそうです。

お店の人の話だと、10月20日に入荷した、とのことなので、店舗に行けば売っているのではないかと思います。ネットでの販売は週明けくらいから徐々に、という所でしょうか。

ペリカン エーデルシュタイン「タンザナイト」 [インク]

今日は、インクのご紹介。と言っても、他の文房具同様、それほどコレクションしているわけではないのですが(地方と言うこともあって)

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とりあえず、今手元にあるのがこれだけです。セーラーの極黒、青墨、レッドはカートリッジで使用しています。また、職場にプラチナの顔料ローズレッドを置いています。というわけで、この程度。まだまだってところですね。(近々、インクが3本届くのですが)

そして、今回ご紹介するのはこちら。

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ネットでは、結構売り切れになっているようです。私は、運良く分度器さんで拾うことができました。ペリカンのエーデルシュタイン、タンザナイトです。結構いいお値段(2415円)するからか、箱もなかなかおしゃれな感じ。

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さすがは、と言うか。箱の裏にはいろいろな国の言語で万年筆インク、と書かれています。ワールドワイド展開を感じます。

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瓶です。高いだけあって、おしゃれそうなインク。と言うか、値段の大部分がこの瓶のせいじゃないか、という感じですね。よく言われてそうなことですが。

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横から。このぐにょりと曲がったような感じが素敵です(’-’*) フフ

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早速書いてみました。今は、ペリカンのM400(EF)に入れて使っています。

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アップにして。どこかで「ブラックブルー」という表記を見ましたが(完全に失念)、まさにブラックブルーという印象の色です。深い、深い青。限りなく黒に近いように見えますが、確かに青色を残している。非常に落ち着いて、上品な色です。なるほど、タンザニアの夜、ということですが吸い込まれそうな夜の闇の印象を受けます。深夜、という感じでしょうか。

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裏から。MDペーパーに書いているため、裏抜けはさすがにありませんね。薄い紙だと、所々抜ける部分がありますが。普段は、裏を使うことがないメモ用紙にガンガン使用しています。やっぱり、いい色だから使いたくなるんですよね。

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他のインクとの比較。ブルーブラックはあまりもってないので(セーラーのカートリッジはもってますが、今入れているのがない)、それっぽいのを。極黒は黒との比較のために。

こうして見ると、タンザナイトと月夜(色彩雫)は、同じ夜の名前を冠しているのに、色の方向性が全然違っておもしろいと思います。

私のPC環境だと、厳密に色が出ていないので申し訳ないですが。月夜はその名のとおり、月の出た夜の印象。どことなく明るさを感じる印象です。若干緑が入って。まだまだ夜も入り口、と言ったところの色でしょうか。タンザナイトはこれに比べると、月明かりも星明かりもない、真っ暗な闇の夜、という感じでしょうか。

青墨は、やっぱり青ですねこうして見ると。とはいえ、これを入れたのが別のインクが入っていたのを洗って入れ替えたもののため、まだまだ本来の色ではないような気がします。でも、これも好きな色なんですよね。

極黒は、まさに黒、という感じ。これと比較すると、タンザナイトは黒ではない、ということが分かりますね。

インクフローも良好(これは、私の使っているM400の影響もあるかも)。とても使いやすいインクだと思います。とはいえ、月夜も併用しているわけですが(’-’*) フフ

こうやって、インク収拾にはまっていくのだろうなぁ、と思うのでした。すでに手遅れ気味ですが。


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