デルタ「マリナ・グランデ」 [万年筆]
クリスマスに、自分へのプレゼント、ということで購入してみました。
初のイタリア万年筆です。初めて、ということで悩んだのですが、軸がシックだ、と言う理由だけで、「マリナ・グランデ」を購入しました。
箱なのですが、噂に聞いていたとおり、大きかったです。どれくらい大きいかというと、下のような感じ。
ライトノベル(文庫本)4冊並べても、箱の方が大きいです。
四六版でもこんな感じ。とにかく大きいです。
でも、箱の中身はこんな感じ。上の部分が完全に無駄なのが(^^ゞいや、下の部分も遺憾なく無駄なのですが。
ビス留めされてて、非常に凝っていました。万年筆=ステータス、という感じでしょうか?
ビスを外すとこんな感じ。スペースが無駄です(^^ゞ
デルタの万年筆は、通し番号がつくらしいということで、確認したら1775でした。これが、1775本目、ということですね。意外と少ないような、これくらいのような。どおりで、ネットであまり感想を見なかったのだ、と妙に納得しました。
ペン先は14金。普段使いに良いサイズ、という感じがしました。私の購入の決め手もそこでした。
と言うのも、本日取り寄せをお願いしていた「マリナ・グランデ」を購入に言ったところ、珍しいものが入ったということで出てきたのが、
「ドルチェビータミディアムオリジナル 30周年日本限定モデル(日本限定150本)」。「値段が2万円高いのだけれども、1本しか入らなかったから」ということで、書き比べさせて貰ったからでした。
マリナ・グランデは私が欲しかったもの。それに対して、「ドルチェビータ限定版」の方は、150本限定。サイズは、マリナ・グランデが普段使いしやすい小ぶりなものにたいして、「ドルチェビータ限定」の方は、かなり大ぶり。
ペン先は同じ14金細字。サイズは違うものの、書き味はそっくり。限定を取るか、初志をとるか。非常に悩みました。
結局、「限定はとっても欲しいけど、大きすぎて大げさすぎて普段使う姿が全く予想できない」という理由で、「マリナ・グランデ」を購入した次第です。私が物書きで、普段から万年筆を使って書く、と言うのならば、「限定ドルチェビータ」でもよかったのですが、残念ながら私は普通の人(’-’*) フフ
今思えば、逆にしておけばよかった気がしますが(^^ゞ 自分の中では、堀江結衣さんの無料ライブが外れて3月の東京行きがなくなるか、3月末まで売れてなかったら購入しようと思いました。とはいえ、たぶん私が買う前に売れると思います。
というわけで、字幅はF。
軸の色は深い青、という感じで非常に綺麗です。シックで、目立たないけどよく見ると綺麗。とてもおしゃれだと思いました。
Capriの文字が掘ってある(’-’*)
そしてインクですが。嘘か本当か、顔料インク、ということで
ペリカン「エーデルシュタイン オニキス」を頂きました。
字幅ですが、結構細くて国産細字よりちょっと太いくらいの印象です。今回は比較してないので、詳しくは分かりませんが、普段使いには十分な細さだと思いました。
ただ、やはり結構書き味は固いな、と感じました。それはそれでいいと思うのですが。使い込めばよくなりそう、とお店の方も仰っていましたし、どうなるかが結構楽しみかもしれません。
ちなみに、上の2枚は同じlifeのライティングペーパーに書いたのですが、現像で紙の色が全然違って見えるという(^^ゞ
無駄に、満寿屋の原稿用紙に書いてみました。これは、『レイヤード・サマー』(上月司)のプロローグですね。全文書いてみましたが、やはりこの序文は大好きだ、と思えました。
インクも途切れることなく出ますし、スキップもなく非常に満足です。気になるのは、書き味くらいですね。これはそのうち慣れると思いますので、毎日のペン習字の練習を今度からこの万年筆でやって見ようと思っています(今までは、カスタム一位の木)。
それにしても。原稿用紙に書いてみたのですが、細字はスッキリして見えるのですが、迫力が足りないなぁ、と思いました。なるほど、これなら太字を使いたくなるな、と妙に納得した次第です。とりあえず、次に買う舶来ものは、中字以上にしようと思いました。問題は、2013年に買いたい万年筆ラインナップに舶来ものが入ってくる隙間がない、ということですね。
趣味の文具箱23のバックナンバーで、浅田次郎さんの原稿見てから原稿用紙に書くのも素敵だな、と思えるようになりましたので、書く頻度は増えるかな、と思っています。使ってみて、良い買い物だった、と大満足なので、ガンガン使っていってペン先が馴染んでくるのを楽しみにしたいと思います。
「GoodsPressオリジナル万年筆」&「MonoMax COACHスペシャル万年筆」 [万年筆]
雑誌の付録が万年筆付いている、ということで買ってみました。
GoodsPressと
MonoMaxです。
それぞれ
緑色のオリジナル万年筆と
COACHスペシャル万年筆がついています。
お値段はGoodsPressが730円で、MonoMaxが790円です。
ただ、それぞれコンセプトが違うものです。GoodsPressの方は仕事にもプライベートにも、ということと、「遊び」ということがあるようです。それに対して、MonoMaxの方は、5周年記念、さらにはCOACHとのコラボ、ということで、かなり力が入った仕様になっています。
長さは、GoodsPressのものはやや短めです。
キャップつけずに持つと、短くて持ちにくいように思います。
このように、キャップをつけて持つのが前提かな?
MonoMaxの方は、キャップをつけなくても十分に使えます。キャップつけない分軽くなるので、使いやすいのではないかと思います。
キャップつけても良いものですが。少し重くなるので、そこをどう取るかですね。
さて、字幅ですが。GoodsPressは中細、とかなりいいところを持ってきています。中細は漢字を潰さずに書けますし、インクの色も楽しめる、いちばん良い細さだと思います。対して、MonoMaxのは中字くらいでしょうか?しっかり書けて気持ちいいです。
これがGoodsPress(少し、MonoMaxのが映り込んでいますが)
これがMonoMax。実際太さの違いはさほどないように思います。
鉄ニブで固いですが、どちらも書きやすいです。というか、どちらも800円以下のおまけ万年筆とは思えない書き心地の良さだと思います。初めての万年筆にもちょうど良いかも、と思いました。
MonoMaxの方で力を抜いて。クリップ部分が稼働するせいで気密性が犠牲になっているのか、書き出しがかすれるきらいはありますが、一度書き始めると順調そのもの。結構小さくも書けます。
まぁ、方眼ではないので、どれくらい小さいか分かりませんが(’-’*) フフ
ペン先はどちらも同じかな。ツンツルテンです。まぁ、それが良いという人もいるかもしれませんが、若干寂しいものを感じます。
さて、ここからCOACHスペシャル万年筆の方のガワを見ていきたいと思います。
ブリスターに入っててびびりました。
ガワ。色はマホガニーブラウン。かなりシックです。柄はブリーカーシグネチャーのものらしいです。COACH自体知らないため、詳しくは分かりません(^^ゞ
ただ、見た目はとても雑誌のおまけとは思えない仕上がりになっていると思います。シックですし、仕事に使っていても違和感はないと思います。
結構売れているようで、私は出勤前にコンビニで購入しました。雑誌、本は安定して2,3日遅れの九州クオリティで水曜日入荷でした。帰りに寄ってみたコンビニでは、まだまだ残っていたため、もう1冊確保。付けペンようにして遊ぶか。ペリカンのコンバーターがついた、という話があるので(結構むりやりらしいですが)、コンバーターに挑戦して普段使いにしてみるか。書き味、外見ともに「普段使いにしてみよう」と思わせてくれるような一品だと思います。
上からプラチナプレジール。セーラーハイエースネオ。MonoMax万年筆。GoodsPress万年筆。MonoMax万年筆は、良い線を行っていますね。
こんな素晴らしいものが、雑誌の付録で購入できる。素晴らしい時代だな、と思いました。
パイロット 「キャップレス 2012年限定モデル チャコールマーブル」 [万年筆]
購入したのは少し前になりますが、ご紹介。
結構立派な箱に入っています。結構見た目が良いので、今では職場でペン入れに使っています。冗談にペンを4本置いて、下段にカートリッジの予備を入れて、と結構便利です。
中身。初めてのキャップレスになります。
箱に輝く「Limited Edition」の文字。
と言うわけで、パイロットの2012年限定キャップレス、チャコールマーブルです。
上の写真ではわかりにくいので、アップで。こんな感じで、マーブル模様になっています。結構シックで見た目に素敵だと思います。
さて、この限定万年筆。毎年その年の本数だけ発売されるとからしいです。万年筆に今年から本格的にはまりだした私は初めてのゲットになります。ちなみに、長崎では2本だけ入荷されたようです。もう一本は、この前行ったらなかったようなので、もう売れたかもwなかなか入手できないようですしね。
私はというと。来年の手帳用に、プラチナの万年筆を購入しようと、いつものお店に行きました。「うわー、ちゃんと金魚の細字がある」とか「18金スタンダードいっぱいあるじゃん」とか物色していたら、近寄るお店の人。
「これ、限定なんだけどどうですか?」(イメージ)
と見せてくれたのがこれでした。自分が欲しかったらしいのに、紹介してくれるなんて(’-’*) フフ
「昔のキャップレスはおもちゃみたいだったけど、最近のはしっかりしている」「これは限定品だから、パイロットも気合いが入っている」などとお話を聞きながら、じっくり魅入りました。見た目一発で気に入りましたが、ペン先は中字。「細字だったら欲しいんですけどね」と伝えると、ペン先はすぐに交換できる、ということでした。もう、買うしかない状態ですね。
その後、目的のものを買うために、プラチナを試筆させて貰いました。お店には、それぞれ仕事をする店主と婦人。そして、真剣に試筆するおっさんの私。きっと奇妙な光景だったろうと思いますw
結局、手帳用に安い万年筆と一緒に購入にいたったというわけです。キャップレス、いつか買おう思っていたので、最初の一本が限定品だったのはラッキーかもしれません。
限定の証。1396/2012です。
ペン先はFに交換して貰いました。今思うと、Mでも良かったかも知れません。もっとも、キャップレスのペン先ユニットは注文できるらしいので、頼むのもいいかもしれません。或いは、来年の限定でMを狙ってみるのも(’-’*) フフ ……手に入らないだろうなw
インクは、パイロットのカートリッジ黒。ブルーブラックと少し悩みましたが、こっちの方が使う機会が多かろう、と。なかなかブルーブラックを人様が見るものに使う勇気がないチキン野郎です。
細字らしい字です。まだまだペン先がなじんでいないように感じるので、これから使い込まないといけません。
「ジョジョ〜その血の運命〜」の歌詞より。
と言いつつ、なかなか使えていないのですが。他の万年筆も使おうとすると、使う機会が限られてくるんですよね。メモにさっと取り出して、とは思うのですが。キャップを開ける、と言う動作が好きすぎるみたいです。
『武士道エイティーン』より。
これを書いていて、ペン先が18金ということもあってか、意外とペン先がしなるな、という感じがしました。ペン先が開く、というか。なかなか楽しい。しかし、そんな事に今更気づくなんて、どれくらい使っていないんだ、と情けなくなりました。
そういえば、お店の人が「キャップレスは数年使っているとペン先が開いてきて太くなってくる」と言っていたのを思い出しました。なるほどそういうことなんだな、と納得。
なかなか素敵なものを購入できました。キャップを回して開ける、という動作は好きですが、ノックするだけでペン先が出てくるのは便利です。スーツのポケットに忍ばせておけば、いざというときに役立ちそうです。
プラチナ #3776センチュリー 細軟 [万年筆]
いつものように、文房具関係のサイトを閲覧していると、センチュリーの細軟が入荷されていました。ずっと座位こなし状態が続いたことと、私が柔らかいニブが好きだ、ということから購入しました。
某ネットショップにて購入。幸いにして、書き味は良好でした。
センチュリーは発売当時に中字を購入していたので、2本目になります。同じ万年筆を2本買うのは、初めての経験です。本当は、ブルゴーニュの細字か極細を購入しようかと考えていたのですが。ブルゴーニュに細軟ニブがなかったので仕方ないですね。
さて、同じ万年筆が2本、となると心配になるのは「果たして持ち歩いた場合、見分けがつくのか」ということです。しかし、今回購入したものを見てみると
ん?何か、クリップの色が白っぽい感じがします。
実際に比べてみると。コンデジ撮影なので違いが分かりにくいと思いますが、左が今回購入した細軟。右が中字です。中字は山吹色、と言うか金色という感じなのですが、細軟はどうも白金色、という感じがします。あくまで印象ですが。これは、製造時期の違いかな、と思ったのですが、見分けがつくのでちょうど良かったです。
ニブもそんな感じ。SF表記になっています。昔は漢字表記だった、とかでそっちがよかったなぁ、と思う次第。
インクはカーボンインクでもよかったのですが、まずはこちらを入れてみることにしました。アウロラの黒インク。
早速書いてみました。紙はいつものMDノート。軟質ニブはパイロットのカスタム74SFMを持っていますが、そちらほどしならないような感じがしました。適度な柔らかさがある、という感じでしょうか。字を書くのにはちょうどいい気がしました。
プラチナの細字は楷書を書くのにいい、という評判で購入したわけですが、そちらに関してはよく分かりませんでした(’-’*) フフ まだ使い始めて数日なので暫く使ってみて、という所でしょうが。
それよりも、アウロラの黒インクが思った以上に気に入りました。にじみも裏抜けも少ないですし。なにより、その黒さがしっかりしているところがよかったです。これは暫く愛用しようかと。
細字書き比べ。インクが全部違うので厳密に比較できませんが。ちなみにインクは、
センチュリー:アウロラ黒
プロフィットFL:極黒(カートリッジ)
一位の木:色彩雫 竹炭
です。
書き比べてみて。センチュリーは軽い!この一言に尽きますね。大量筆記するときなんかにはちょうど良いかもしれません。大学のレポート書きなどにいいかなぁ、と思う次第です。ただ、私は重い万年筆になれているから、結構違和感を感じてしまいました。
また、センチュリー以前の話になりますが、ネットではプラチナの細軟は個体差がある、ということを見ていましたが、幸い私の購入したものはがりがりすることなく、かなり良好に書けています。この辺は、センチュリーでペン先などが新しくなっていることが影響しているのかもしれませんね。
プロフィットFLは、フロントヘビーの万年筆ですが、すっかりこれにならされてしまった私がいることに気づきました。この重量バランスがぴったりくるんですよね。21金ペン先の柔らかさはやはり素晴らしいです。ただ、フロントヘビーのせいか、自然に行書気味になってしまう気がします。
一位の木は、毎日30分ほどペン習字の練習に使っていたら、良い感じになじんできました。さすがに重みを感じるときもありますが、力を思いっきり抜けばかなり細く書けますし、本当に素晴らしい万年筆です。
すべて黒を入れていますので、状況に応じて使い分けようかと思っています。
最後に書き比べ。なぜモーパイなのか、と言うと、ちょうど字を書こうとしていたときにAT-Xで番宣をしていたからです(’-’*) フフ
上から、センチュリー細軟、プロフィットFL細字、一位の木細字、プレピー03(インクはカーボンインク)です。紙は、ロディアのブロックメモ。これを見ると、カーボンインクはちょびっとにじんでいますね。カーボンインクを詰めないでよかったかも、と思った次第です。
あと、プレピーは安いこともあってか、やはり書き味が悪いなぁ、と感じました。書いている感触が好きではない、というか。安いだけこれは仕方ないですね。
マルマン ニーモシネ 5mm方眼紙 [紙]
万年筆を使っていると、次に凝ってくるのが紙。万年筆を使って書きやすい紙を追求したくなります。
私は普段は普通の大学ノートか、MDノート、ロディアウェブノートを愛用しています。ただ、机の上に置いておき、さっとできるメモに使えるノートが欲しくなり購入したのがこちら。
マルマンから出ているニーモシネノートです。
1枚めくると、ニーモシネの由来が書かれています。
こちらは、片面しかメモしない、と言う用途で作られているようで、表面しか方眼がついていませんでした。人の考えによると思いますが、私はこれはこれでありだと思います。というか、その方法でノートを運用しようかと考えていたので。
早速書いてみました。
あ、レクルで書くの忘れていた、と思いながら。ほぼ、どこまで書けるか選手権ですw書いてみると、5mmに鬱の字はやはり厳しいです。プロフィットスタンダードのEFで大丈夫なくらい?Fでももう潰れています。
インクのにじみが殆どなかったのはさすがと言うべきでしょうか。結構書き味のよい紙だと思いました。
裏側。裏抜けはなし。字を間違ってぐりぐり塗りつぶしたところが少し濃いくらいでしょうか。むしろ、それくらいしないと目立っていないところが素晴らしいと思います。
結構気に入ったのでしばらくはメモ取りに使ってみようと思います。他にもロディアとかMDメモパッドとかあるような気がするけど、気にしないw
気になるのは、値段でしょうか。70枚と枚数は多いですが、表しか使わないような設計。それで値段は500円(税抜き)。ウェビーやら紳士なノートやらMDノートやら買っていて鈍感になっていましたが、普通の人にとって500円のノートは高いですよねw
とはいえ、値段なりの価値はあるように思いました。最近までは無地ノートばかり使っていましたが、最近は方眼に字をしっかり入れて書くのもいいな、と思い始めていたところ。たくさん書いていきたいと思います。
パイロット「カスタム 一位の木」 [万年筆]
こんな箱。でかいです。
立派です。
中身。と言う感じで、カスタム 一位の木です。
ここで、興味はないと思いますが、購入にいたった経緯など。完全にちら裏なので、興味のない方は読み飛ばしてくださいw
そもそもこの万年筆、パイロットのペンクリで目にしてから、いつか購入したいと思っていまいした。とはいえ、値段が値段なので(ネットで買えばだいぶ安くなりますが)来年またペンクリがあったら購入しよう、と思っていました。
そんな心情がありつつ、物欲を抑えていました。インク遊びでその分発散していたのですが、そこでやって来たのが色彩雫新色発売でした。新色は購入しようと思っていたのですが、入れる万年筆がすでにありません。だから、カスタム742のSFかFを購入しようと思って、よく行っている長崎の某有名万年筆病院に特攻したわけですが。 前の週に色彩雫の新製品のことを質問したことを覚えてくれていたらしく、教えてくれました。
ついでに万年筆を買うから、ということで、カスタム912SFM、カスタム742のSFとFを試し書きさせて貰っていました。 742のSFで決まりかなぁ、と決めかけていたその時。 「こちらも試してみませんか」と差し出されたのが、カスタム一位の木 細字でした。 「お客さん、万年筆好きそうだから」とのことで。ええ好きですともw
喜んで試し書き。持った第一印象は重い。確かな重量感とでも言えばいいでしょうか。 そして書いてみると。驚くほど書きやすい。ペンの重みがちょうどよく、気持ちよくすらすら書ける感じでした。もう、そこからずっと一位の木で書きまくるばかり。購入する気になっていました。
「これで5万円はお買い得」
「5万円だから買う人には売りたくない。価値が分かる人に買って貰いたい」 と次々と繰り出されるセールストークに打ち負かされた私は、購入していたというわけです。 で、手元に来たのがおよそ1週間前です。
私はそもそも木軸好きですが、これはかなりいいです。木本来の味が楽しめる感じがします。手入れが大変そうかな、とか、汚れた手で持ったら一大事だな、とか思いますが。
カスタム912との比較。結構大きいです。
ニブ比較。10号の912よりも大きさを感じます。また、ニブの輝きも綺麗で満足感が得られました。
早速書いてみました。とはいえ、これはさっき書いたのですが。インクは竹炭です。 印象としては、やはりというか、ガチニブ系で固い感じがします。これは、これまでのF字の愛用がセーラーのプロフィットFLと柔らかめのものだからだと思います。若干サリサリというか筆記感に違和感を感じる事があります。
とはいえ、軸の重量バランスが大変素晴らしく、すらすら書けるところは感動もの。書くのが凄く楽しくて、この1週間メモ取りに記入に字の練習にとひたすら使っていました。重さはあるのですが、重さを感じない感じすらしました。キャップをおしりにつけないと軽くなるのでしょうが、キャップをつけているときのバランスが個人的にかなりツボで、必ずおしりにキャップをつけて書いています。
そして、これを使っていて別の効能が得られました。それは、プロフィットFLのよさの再確認。まず、約31グラムの一位の木に対して、FLは約26.8グラム(共にペンハウスより)。わずか4グラムの差ですが、これが手にはかなりの差として感じられました。ガチの一位に対して、柔らかい21金との比較も良い感じです。 「もう、この2本があれば細字はもう要らないな」とすら思うほどです。
そうは言いつつ、たぶんまだまだ買うわけですがwそれでもたぶん常用はこの2本かな?
また、これには印傅のペンシースがついていました。一本差し用のようですが、2本くらいは入りそうです。 私はこれに一位の木を入れて持ち歩いています。万年筆の高級感を損なうことなく、非常に満足です。
私が持っている万年筆で一番高い商品となりましたが、それ以上の書きやすさ、価値があると感じました。非常に大満足です。今は竹炭入れていますが、そのうち極黒にインクを変えてみようかなぁ。
色彩雫 2012年新色「竹炭」「深海」「天色」 [インク]
そんな事情があってか、今回の新色は黒とブルーブラックというオーソドックスな色の追加だったように思います。その2色に爽やかな天色と、なかなか面白いラインナップだと思います。
11月発売予定、ということでしたが、今日たまたま文房具屋さんに行ったら入荷されていることを発見。至急全色確保しました。ちなみに、一本は万年筆買ったら、サービスでもらえましたw結構高い万年筆だったので(^^ゞ 事前に色彩雫の新色がいつ入荷するか聞いていたのを覚えてくれていたみたいです。月に一回くらいその店に行ってますしねw
そんなわけで、気づいたら色彩雫シリーズがこんなことにw24色中8色なので、1/3コンプリートですね。絶対に使い切れないw
そんなこんなで早速書いてみました。まずは「竹炭」(たけすみ)
これ見る限り、普通の黒かなぁ、なんて思っていましたが。
書いてみるとやっぱり普通の黒という印象です。パイロットのノーマル黒は使ったことないのですが、それよりは濃いのかな?
この写真を撮ったときは極黒が乾いていなかったので、蛍光灯で光っています。このとき見比べると、黒の印象は「カーボンインク>極黒>竹炭」という印象でしたが、乾いたのを見ると、「極黒>カーボン>竹炭」ですね。
改めて見てみると、竹炭は黒は黒でも独特の黒、という印象です。どう違うのかうまく説明できませんが。普段は極黒使っているので、使い分けると楽しいかもです。
最後に、それぞれにピントを合わせて。
落書きw
次に「深海」。これがなかなか興味深いインクでした。
これを見る限り、青なんですよね。ブルーブラックではない。海の色かもしれませんが。
そんな事を考えつつ書いていたのですが。
やっぱり書いてみても「青」。なので、そんな風に書いていたのですが。乾いたところの色がみるみる変わっていることに気づきました。
「あれ?青くない?」
急いで写真を撮ってみた次第ですが。「か」の三画目あたりが乾いていないところです。わかりにくいと思いますが、青なんです。ところが、乾いたところは青みが一気に抜けて暗い青になっていました。
これも乾いていないところが光で覇者してわかりにくいですが。乾いたところは落ち着いた色になっています。
なるほど。はじめは海の表面のような青さ。それが時間が経つにつれて海の底のような暗い色に。まさに、潜っていくような印象。だからこそ、「深海」というインクの色なのか、と納得しました。
正直なところ、好き嫌いが分かれそうなインクかな、と思いました。変色マニアは大歓喜なほど色の変化が楽しめると思います。松露が好きな人などは気に入るかもしれません。しかも、わずかな時間で変色するのが楽しいです。乾いていくのを眺めるのが楽しそうなインクです。
ブルーブラック比較。とりあえず、今使っている月夜と、今使ってないけど一番お気に入りのブルーブラックのヤードオレッドですが。よく考えたら、この2色とは全く系統の違う色でした。月夜もヤードのブルブラも緑を感じさせる色ですが、深海は本当に「黒い青」という感じ。ブルーブラックの名にふさわしいと思いました。
ラスト。「天色」(あまいろ)です。
もともと万年筆にはまって間もないし、インクもそこまで使ったことがない(あんまり種類が売ってない)ので、このインクは初体験の色でした。印象としては、文字に書いているとおりですがwまさに天の色。澄み切った透明感のある青い空、という感じです。
この前買った露草。露草はこんなに淡かったかなぁ?と思いつつ。露草は青だけど、天色は水色かな?ターコイズブルーは持っていませんが、こんな色なのかなぁ?と思った次第です。
今回は、中字の万年筆に入れたのですが、BBやCなんかの太字の万年筆に入れて、マーカー代わりに使ってみても面白いかもしれません。
最後に、裏移り実験。ココまでは、MDノートに書いてきましたが、MDペーパーは厚いので実験に不適、ということで、ダイスキンにご登場願いました。
乾いた後に裏からすかしてみました。
これを見る感じ、裏抜けは殆どしてないですね。「深海」の文字が重なったところが少し怪しいですが、まだ大丈夫でしょう。
と言うことで、3色購入してみたわけですが。どれも面白い色だと思います。24色あるので、色々楽しめるのがいいですね。改めて他にも挑戦してみたくなりました。
心配は、どれか廃番になるかもしれない、ということくらいでしょうか。とりあえず、今のところは月夜が残ってくれるなら問題ないし、月夜は残ると思いますが。そんな心配より、買ったインクを全部使い切れるかの心配をした方が良さそうです。
お店の人の話だと、10月20日に入荷した、とのことなので、店舗に行けば売っているのではないかと思います。ネットでの販売は週明けくらいから徐々に、という所でしょうか。
パイロット「タイムライン シャープペンシル」 [MP]
そんな現状では、職場にはプレスマンを常備。筆箱には、カランダッシュのエクリドール、トンボのZOOM707を入れて使っております。
そんなある日。新しい万年筆を買おうかとふと文房具屋に入ってみると、あるではないですか。
タイムマシンのシャープペンが。某ブログで新製品としてリリースされることは知っていましたが、まさかこんなに早く入荷されるとは思わず、完全に不意打ちでした。興味はわきましたが、さすがに万年筆とこれを買うと完全に予算オーバー。とりあえず、スルーの方向でした。
ところが、購入しようとした万年筆はコンバーター70がないため断念。そうすると、興味は俄然こちらの方に。手に取らせて貰って落書きしたり、どんな機構かいじってみたり。持ち心地、書き心地、ギミック。色々な点が物欲を刺激してくれたので購入にいたりました。
箱の中はこんな感じ。筒ですね。
これで机に飾っておくとなかなかおしゃれかも、と思った次第です。
シャープペンのシールがシャープペンの証。
全体図。色はシーブルーって奴です。高い方の奴を買いました。帰ってから通販を見たら、オレンジがあったみたいでそっちが欲しかったかなぁ。私が行った店には黒と赤とこれしかなかったのです。黒がシックでいいかな、とも思ったのですがこちらに。赤も好きなのですが、30過ぎのおっさんには少し派手で(^^ゞ
シャープはこんな感じで普段は隠れています。
さて、これが収納形態。これからどうやって使用形態にするかというと、回転させていきます。
1/2くらい回転させると、シャープが出てきます。結構かっちりするのが楽しいです。ただ、これだけではノックができません。ノックをさせるためにはさらに回転させます。
さらに1/4回転させるとこうなります。写真中央やや右側の部分に銀色のノックしろが出てきたのが分かるでしょうか。これが出てきたおかげで、ノックできるようになります。
ちなみに、芯を補充するときは、逆に回します。すると、上の部分がとれて、こうなります。消しゴムもついていますね。ただ、いちいち外さないといけないので、あまり使うことはなさそうです。
ちなみに、私の買ったものには芯が4本入っていました。やたら柔らかい芯で2Bより濃そうな印象。
実際に書いてみました。今回書いたのは、通称ダイスキン。ダイソーで売っているモレスキンみたいなあれですね。
重さはそれなりにあるのかもしれませんが、そこまで重さを意識しないようになっているのではないかと思います。重心バランスは中央あたりでしょうか。試し書きをしていて「書きやすい」という印象でした。軸はふと目。やや細めの軸が好きな私ですが、やはり長時間書くとしたらこっちの方が軍配が上がりそうです。
ギミックは面白いですし、カラーバリエーションも豊富。使いやすさもある、ということで、自分の普段使いにはもちろん、高校進学時の入学お祝いとしてもなかなかいいチョイスになるのではないか、と感じました。お値段もお手頃ですし。
ということで、パイロット「タイムライン シャープペンシル」でした。
パイロット ペンクリニックに行ってきました。 [雑記]
先日になりますが、我が町でペンクリニックが開催されていたので行っていました。
昨年から実施していたらしいですが、その時は気づかず。今回初参加になります。ペンドクターの方がこちらの出身らしいので、その関係かもしれません。
さて。ペンクリニックに行くことを決めたのはいいですが、個人的に使っているものは結構満足しています。なので、どのペンを調整して貰うか悩みました。
結局、ペンクリニックに持ち込まれるペンNo.1らしい、ペリカンのM400 EFを調整して貰うことにしました。目的は細くして貰うこと。舶来ものの宿命なのは仕方ないですが、私のM400は字幅が国産の中細~中くらいの印象でした。せめてもう少し細くなれば、くらいで過度の期待はせずに行きました。
順番待ちの後、自分の番が回ってきました。コミュ障気味の私は緊張しながらペリカンを差し出し「太いので細くしたい」と伝えました。
ペンドクターは辻さん。「あー。外国のはEFでも太いからね」みたいな感じで、おもむろにペン先をぐにぐに始めました。ブログでそんなことされた、という話は見ていましたが、本当にそんなするんだなぁ、とちょっとびっくり。「私の知り合いは、ペンをひっくり返して書いてますよ」なんて話してくれながら、ペン先を取り外してニブとペン芯に分解。色々やって「こんなもので」という感じで差し出してくれたのを書いてみると。
「明らかに細くなってる!」もうびっくりでした。「あぁ、いいですね」みたいなことを伝え、最後に仕上げをして終了。
ついでに、持ち方のアドバイスをもらいました。何でも、私の持ち方は親指と人差し指がくっつくようにして持っていたのですが、それを離した方が細く書けるとか。少し立てるとさらにいい、とか。
家に帰ってから書いてみました。上の文字が調整前。下が調整後。明らかに細くなっています。と言うか、同じペンとは思えない細さ(’-’*) フフ 国産Fくらいになったでしょうか。わずか3分くらいの早業に驚愕するばかりでした。元々書き味はよかったのですが、字幅が細くなったことで使用頻度が上がりそうです。
その後、もう一本調整できたので、寄木万年筆を見て貰いました。このペン。お店で買う前に書いたときは良かったのですがインクを入れて書いてみるとどうもインクの出が悪い角度があったので。
そんな話をすると、元々パイロットとセーラーではペン先の作り方が違うとかで。「こんなものを作っていたら、うちでは怒られる」なんて話をしていましたが、これもメーカーの個性でしょうね。改善するには少しペン先を削らないといけない、ということでしたので、その方向でお願いしました。
やすりでごしごしとこすっていましたが、見ていた感じではそれでよくなるんだ、という感じ。サイドの削りがメイン。何とか許容の筆記角度が大きくなりました。
合わせて10分足らずのペンクリニックでしたが、M400の字幅が細くなった、ということだけで代案族でした。次回来たときはダイレクトメールする陽にしますか、ということだったので、お願いしました。とはいえ、次回お願いするペンがあるのか、と言う気がしますが(’-’*) フフ そのうちペリカン トレドかアウロラの85周年あたりをお金を貯めて買おうと思っているので、そこら辺が候補になるかもしれません。ペンクリニック前に買えるか、はなはだ疑問ですが。
個人的に、来年のペンクリニックの時にカスタム一位の木を購入する、という野望を持ち、お金を貯めようと思う次第です。お金が貯まってきたら散財してしまうタイプなのでどうなるか、という感じですがw
とにかく大満足のペンクリニックでした。できたら、セーラーのペンクリニック、と言うかインク工房が来てくれたらなぁ、と願うばかりですが。こちらは、いつの日か叶うことを待つばかりです。
パイロット カスタムヘリテイジ912 ウェーバリー [万年筆]
先日、我が地元でパイロットのペンクリニックが行われていたので行ってきました。
聞くところによると、2011年から来ているらしいです。去年は、少々不便なところにすんでいたのでそのことを知らず。今年はたまたま知ることができてよかったです。
ペンクリニックの記事は後日にして。パイロットのペンクリニックが来ると言うことは、万年筆をもってくるだろう、と予想。いい機会なので、パイロットの万年筆を買おうと決意しました。これまでは、プレラしか持っていなかったので。
当初は、FM(中細)を購入するか、キャップレスマットブラックのMを購入して、少し細くして貰おうかと計画して、足を運びました。
お店では、「カスタム一位の木いいなぁ」と見蕩れたり(完全に予算オーバー)、蒔絵 変わり塗り石目を持たせて貰ったり(かなり重かったです……)。パイロットの営業さんと話す中で、FMを見せて貰うことになったのですが。ショーケースの中に「あ、WA(ウェーバリー)がある!」と気づき、取り出して貰いました。なぜか「お詳しいですね」と言われました(’-’*) フフ
さて、試筆させて貰ったのがカスタム74 FM、カスタムヘリテイジ912 WA(ウェーバリー)とPO(ポスティング)。なぜポスティングを差し出されたかは不明。営業さんが押したかったのかもしれませんね。なかなか手を出しそうにない字幅ですし。
書き比べた感じとしては、FMは字の太さが一番好み。ウェーバリーはやや柔らかい感じでいいけど、字幅がやはり少し太い。そして、ポスティングがとにかく固い。字が細い。
買うならFMなのですが、以前ウェーバリーを買おうと画策していましたし、せっかくの機会なので購入決定しました。
こうして、買ってしまいました。見た目はやっぱり普通ですね。
しかし、縁というのは奇妙なもので。まさかウェーバリーの実物を試してから買う機会が得られるとは思いませんでした。
ペン先。普及価格帯の万年筆しか持っていない私としては、よく見慣れたサイズのペン先です。
このやや上に沿った感じがウェーバリーですね。さんざん迷っていたこれまでがあるので、何だか感慨深いです。
ペンにはすでにコンバーターが入っていました。プッシュ吸入式のコンバーター。プッシュ式は勤続で中のインク量が見えないもの、と思っていたので、こんなコンバーターがあったことに驚きました。普通に売れば良さそうなのになぁ、と思いました。
初めてのプッシュ式吸入。数回のプッシュでインクが満たされていくのは見ていて面白かったです。しかも楽(’-’*) フフ
さっそく書いてみました。まだまだノート二ページに落書きした程度ですが、書き心地はいいです。ペン先がしっかり紙に接着しているのが見えるのも、見ていて楽しいです。どのような方にも対応できるペン先らしいですが、確かに自由自在に書けそうです。若干衝動的な買い物でしたが、末永く使えそうな予感です。
とりあえず、しばらくはメモ用途に使用する予定。